コラム

「コラーゲン」の本当の力を知っていますか?

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「コラーゲン」と聞くと肌がプルプルになる!とイメージする方は多いのではないでしょうか?特に美肌づくりを目指す女性はコラーゲン情報に敏感かもしれません。
ところで「コラーゲン」が一体どんな成分で、体の中でどのように働いてくれているのか、本当に肌にプラスに働いてくれるのか、そんなコラーゲンの基本についてご存知ですか?今回は、女性が気になる「コラーゲン」について改めてご紹介していきたいと思います。

コラーゲンは「タンパク質」の一種

「コラーゲン」とは「タンパク質」の一種です。
「タンパク質」は「炭水化物」「脂質」とともに体に必要な三大栄養素です。
このタンパク質のうちのおよそ 3 分の1を占めているのが「コラーゲン」です。
タンパク質は、体のうち筋肉、臓器、肌、髪、爪などをつくり、ホルモン分泌や免疫物質の生成、さらに栄養素を運ぶ働きをしています。
タンパク質の一種であるコラーゲンも同様の働きをします。
コラーゲンは、「肌」を構成するだけではなく、骨、軟骨、血管壁などにも使われ、栄養の運搬、新陳代謝、ホルモンや免疫にも活用されています。

コラーゲンが不足するとどうなる?

全身に使われているコラーゲンは不足するとどうなるのでしょう。
① 肌の変化
コラーゲンは肌細胞の中で、ロープのように網目状に張り巡らされていて、肌の弾力を保つ役割をしています。
そのため、コラーゲンが減少すると弾力やハリを保つことが出来なくなり、シワやたるみの原因となります。
また、新陳代謝にも関与するコラーゲンが不足することで、シミや黒ずみの原因にもなります。
体内のコラーゲンの約 70%もが肌に存在するため、コラーゲン不足が肌老化につながりやすくなるのです。

② 骨・関節の変化
骨の約 20%、軟骨の約 16%はコラーゲンで構成されています。骨の成分であるカルシウムはコラーゲンに付着する形で存在しているため、コラーゲンが不足するとカルシウムを保持する力が低下し骨粗しょう症の原因になります。
また、軟骨のコラーゲンが不足すると関節のクッションが悪くなり軟骨がすり減ってしまうため、骨同士がぶつかることによる痛みなどが生じます。

③ 健康の変化
血管壁を構成するコラーゲンが不足すると、血管の弾力が低下し動脈硬化や高血圧などの病気の原因になります。
また栄養を運ぶ道である血管がつまると体全体が栄養不足になり免疫の低下などにもつながり、健康維持が難しくなります。

肌プルプルのためのコラーゲンは摂り方にコツがある

体全体にとって大切な役割をするコラーゲンですが、その約 70%が存在する肌への影響は大きくなりますので、 美肌維持にも欠かせないコラーゲンはぜひ積極的に摂り入れたいものです。
コラーゲンは食事やサプリなどから摂取できますが、美肌づくりのためには、その摂り方にコツがあります。
「コラーゲン」は、分子が大きい成分で他のタンパク質と同様に、口から摂り入れた後は、アミノ酸に分解されます。
そして必要な部位にて、アミノ酸が再合成されることで肌や関節や血管でコラーゲンの役割を果たします。
つまり、コラーゲンを摂る時には
「分子が小さいこと」
「再合成しやすいこと」がポイントになるということです。
サプリメントなどでは、「低分子」のコラーゲン配合などの工夫がされていますので、分子が小さいものを選ぶとよいでしょう。
そして見落としがちな「再合成」しやすさですが、コラーゲンがアミノ酸から再合成するのを助けてくれるのが「ビタミン C」です。
コラーゲン+ビタミン C の組合せで摂ることを意識することをおススメします。

上手に補って肌も体も若々しく

肌に良いという漠然とした「コラーゲン」のイメージだけではなく、正しいコラーゲンの働きを理解すると、コラーゲンの摂り方も上手になりそうですね。
肌老化だけでなく、体の老化を予防するためにも早めに積極的に摂り入れたいコラーゲン。
コツをおさえてぜひ効率的にコラーゲン効果を実感してみてください。

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