コラム

素肌美人を目指すなら腸内免疫を上げよう!

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肌荒れなど、「肌の調子がいまいちかな」と思ったときには化粧品で肌を整えたり、洗顔方法を変えてみたりと肌の状態を改善するさまざまな方法を試している人は多いのではないでしょうか。しかし、素肌美人を目指すなら、体の内側から体質を変えるのも1つの方法です。この記事では、素肌美人を目指す人におすすめの肌免疫力をアップする方法などについて紹介します。

素肌美人の強敵は「肌の糖化」!

肌にダメージを与える原因は加齢や体調の変化などさまざまありますが、その1つが「肌の糖化」です。糖化はシワやたるみ、くすみなど肌の老化につながるもので、お手入れをきちんとしているのに肌の状態が不安定というときはこれが原因になっているケースもあります。肌の糖化とは、血中にある余分な糖と体内のたんぱく質が結合し、「AGE」という物質になった状態です。「AGE」は肌の約70%を占めるコラーゲンを攻撃するため、肌免疫力を落としてしまいます。こうなると肌の弾力は失われ、ハリ・しわ・くすみ・シミができやすくなるのです。

体内に余分な糖が蓄積されないようにするためには、食べ物や食べ方に気をつける必要があります。食後の血糖値が急上昇すると糖化しやすくなるため、それを避けるのが素肌美人になる近道です。血糖値を上げやすい食べ物は炭水化物系のものなので、たとえば、白米やパンなど精製された穀物は注意しましょう。また、血糖値を上げにくい「懐石食べ」をするのもおすすめです。「野菜・魚や肉などメイン料理・汁もの・ごはん」という順番で食べる方法です。GI値(食後の血糖値の上昇スピード)を参考にすると、より糖化しにくい食べ方を見つけやすくなります。

ほかにも、「食間は2~3時間あけ、空腹になってから食べる」「ドカ食い・早食い・だらだら食いをしない」こともポイントです。食後にデザートを食べる人もいますが、食後1時間以内にデザートを食べるのは避けたほうが良いでしょう。個人差はあるものの、一般的に血糖値は食後1時間が最も高くなるからです。通常、食後2時間ほどで食前と同じくらいにまで戻るといわれていますが、食後1時間以内に甘いものを食べると血糖値が上昇した状態が継続してしまいます。


腸内免疫力をアップして体の内側から美しい肌に

「腸は第2の心臓(あるいは第2の脳)」と呼ばれることがあります。腸内環境は全身に影響を与えるという意味なのですが、素肌の美しさに関しても腸内環境は深く関わっています。腸内環境が悪いときは血液の質が劣化して免疫力の低下を招き、肌荒れや体調不良につながるのです。つまり、素肌美人を目指すのであれば、前述した肌の糖化を防止すると同時に、腸内免疫を整える必要があります。

肌荒れの原因は交感神経と副交感神経のバランスの乱れなので、リラックスできる環境作りも重要です。よく笑ったり、深呼吸をしたりすると副交感神経が整いやすくなります。普段シャワーを浴びることのほうが多い人は、湯船につかる習慣をつけるのもおすすめです。食生活では、「食物繊維は多め」「漬け物や納豆、ヨーグルトなど発酵食品を積極的に摂取する」ことがポイントです。どちらもアレンジ料理がさまざまあるので、普段の食生活に気軽に取り入れやすいのではないでしょうか。

善玉菌の代表的なものである「表皮ブドウ球菌」は、皮脂や汗を餌に脂肪酸・グリセリンを作ってしっとり肌にします。これが潤いベールと呼ばれている皮脂膜で、肌免疫力をアップし、高いバリア機能によって肌を守っているのです。腸内には善玉菌・日和見菌・悪玉菌があり、ニキビの原因になるアクネ菌は日和見菌です。しかし、普段は日和見菌も善玉菌同様にしっとり肌を作るサポートをしています。悪玉菌の代表的なものは黄色ブドウ球菌で、腸内環境が乱れて増加するとバリア機能を低下し、肌トラブルを引き起こしてしまいます。

ちなみに、睡眠不足やストレス、運動不足、偏った食生活なども腸内環境を悪化させるため、規則正しい生活を送ることが素肌美人のポイントだといえます。メイクを楽しむのも素敵ですが、素肌そのものが輝いている女性は年齢を問わず若々しく、美しいですね。肌の糖化の防止と腸内免疫力アップで素肌美人を目指しましょう。

食生活の見直しで内側から輝く素肌に

肌の調子が安定しないときは、肌の糖化や腸内免疫が落ちている可能性があります。どちらが原因の場合も食生活を見直すことがポイントで、食物繊維や発酵食品を積極的に摂取したり、懐石食べをしたりすることで改善につながります。また、よく笑ってストレスを溜めないことも肌免疫を上げるコツです。規則正しい生活を送り、素肌美人を目指しましょう。



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