コラム

減少する「女性ホルモン」を肌老化に直結させないコツとは

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一生のうち、わずかティースプーン一杯分しか分泌されないとも言われる「女性ホルモン」。女性の人生は、女性ホルモンの影響を常に受けていると言っても過言ではありません。
「女性ホルモン」は、私たち女性のしなやかさや美しさ、そして健康状態を高めていくうえでとても大切なものです。しかしながら、女性ホルモンは、年を重ねるにつれて年々減少していきます。そして、この女性ホルモンの減少は止めることはできないのが女性ホルモンの 大の弱点でもありいます。
女性ホルモンの分泌のバランスが崩れはじめると、シワ・シミ・くすみなどの肌老化にもつながるため、女性ホルモンの減少、そして減少による影響を 小限に食い止めたいものです。どのような対策があるのか見ていきましょう。

「女性ホルモン」が減少するとなぜ肌が衰える?

「女性ホルモン」は「エストロゲン」と「プロゲステロン」の 2 種類がバランスを取りながら、女性らしい体をつくったり、月経、妊娠、出産などの際に働いています。
ところが 40 歳を迎える代頃から女性ホルモンは急激に減少を始め、脳からホルモンを分泌するように司令が出ているにも関わらず必要な分泌が出来なくなります。それでも脳は分泌を促そうとするため、脳と体と連動に混乱が生じ、様々な不調をもたらします。
女性ホルモンの減少によってあらわれる不調の一つつが、「肌」の若々しさの維持が難しくなることなのです。
女性ホルモンには「肌をつくる」働きがあり、特にコラーゲンやヒアルロン酸といった肌の弾力を保つために必要な美肌成分の生成に関与しています。
女性ホルモンが減少し、肌弾力成分が十分に整えられなくなることで
*ハリが失われる
*肌細胞が十分に成長できない
*ターンオーバーが乱れ肌表面がくすんだりゴワついたりするなどの肌老化に直結してしまうのです。

女性ホルモンの「代わり」になるものはある?

減少していく女性ホルモンをストップさせることはできません。
そのため、減少期には「女性ホルモンを補う成分の補給」と「減少による影響を軽減させること」に対する意識が必要になります。
女性ホルモンと似たような働きをする成分は、いくつかの食材などにも含まれています。大豆に含まれるイソフラボンについては、ご存知の方も多いと思いますが、その他にも、ザクロ種子やローヤルゼリーなどがあります。これらの他にもプラセンタやマカなどのように女性ホルモンの分泌を促すものもあります。
これらのような、女性ホルモンと似た働きのある素材を摂り入れるのと同時に、女性ホルモンの減少による影響を軽減させるためのお手入れもプラスする必要があります。

更年期障害に代表されるように、女性ホルモンの減少は、肌だけでなく体や心にも影響を与えます。特に「自律神経」が乱れることで、不眠など睡眠の質に関わる悩みを生じやすいのも問題です。
不眠による血行不良や免疫低下は、クマやくすみ、肌荒れをひき起こします。先に述べた女性ホルモンに似た働きをする大豆、ざくろ、ローヤルゼリーなどの成分を摂りつつ、「自律神経」をサポートするゴマ、ナッツ、アボカド、などの食材や冬虫夏草(とうちゅうかそう)などの和漢植物のドリンクやエキス、粉末などのサプリメントをプラスすると自律神経が整いやすくなり、 相乗効果につながります。

リラックスできるライフスタイルを工夫しよう

女性ホルモンが減少し始める 40 歳前後の女性たちは、子育てや仕事や介護など日々時間に追われている場合が多く、自分自身のためのケアが後回しになりがちです。
入浴時間や睡眠時間が十分にとれず、慢性的にストレス過多の状態の方が多くみられます。
女性ホルモンの減少により乱れやすくなる自律神経を整えるためには、「リラックス」の状態をつくることが不可欠です。
心、体ともに上手にリラックスできる時間を持つことで血行が良好になり、肌のターンオーバーや肌細胞の成長が整いやすく、女性ホルモン減少の影響を受けやすい時期であっても、肌状態をベストに保ちやすくなります。

「女性ホルモン」と「自律神経」を意識して、健康な肌づくりへ

女性の肌や体に大きな影響を与える存在でありながらも、その減少を止められない「女性ホルモン」。
減少の影響が出始めてからでは、ケアに着手するタイミングとしては少し手遅れです。肌体力があるうちに、ライフスタイルや食生活の改善を目指し、忙しい毎日の中でも、継続しやすいサプリメントなどを上手に取り入れたり、今回ご紹介した食材を積極的に摂ったりしながら、減少による影響をゆるやかにすることで、肌の急な衰えをできる限り回避し、美肌維持を目指しましょう。

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