コラム

慢性的に不足する「コラーゲン」の摂り方

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安定して健康的な肌を維持するためには、肌の基礎体力を高めるのが近道です。特に年齢を重ねた肌は外部からの刺激を受けて揺らぎやすいため、肌体力のある肌を手に入れることが、安定した美肌づくりに直結します。
そこで見直したいのが内側からの肌づくりに役立つ「食」です。特に「コラーゲン」は美肌づくりに役立つものとして人気も高く実力成分として注目したいもの。
美肌づくりに役立てるためにどのように毎日の生活の中に上手にコラーゲンを摂り入れれば効果的なのかを見ていきましょう。

美肌に欠かせない「コラーゲン」は体にどう届く?

シワやたるみが気になってくるとコラーゲンなどの美肌成分が気になりはじめ、スキンケアだけでなくコラーゲンが摂れる食材の情報を意識するようになります。
食べたり飲んだりしたコラーゲンはどのように肌に届けられるかご存知ですか?
食事などで摂り入れたコラーゲンは、消化酵素によって一度アミノ酸に分解され、胃や腸で消化され、細かくなった成分が再度合成されてコラーゲンが産生されるといういくつもの工程を経て肌に届けられます。
ここで知っておいていただきたいのが、タンパク質の一種であるコラーゲンは摂取した全てが肌づくりに使われるわけではなく、肌のために使われる割合はほんのわずかで、コラーゲンの摂取量イコール美肌づくりのためとはならないのです。

コラーゲンの必要摂取量は実際の摂取量の2倍以上!

コラーゲンは、肌だけでなく骨や関節などにも必要な成分で、コラーゲンの一日摂取量目安は約5,000㎎が理想とされていますが、年齢を重ねるごとに慢性的に不足しがちで1日に通常の食事から摂取できる量はわずか1900㎎といわれています。
コラーゲンの生成には女性ホルモンも関与していて、年齢とともに減少してしまう女性ホルモンの影響を受けて、コラーゲンを生み出す繊維芽細胞の減少につながり、コラーゲンが体内で作られにくくなるからです。また減少だけでなくコラーゲン自体の保水力も年齢とともに劣化するとされています。
コラーゲンは、鮭などの魚の皮部分、フカヒレ、豚足、鶏肉(手羽・皮・軟骨)、うなぎ、スッポンなどに多く含まれますが、日常の食卓に毎日取り入れるのは難しいものです。
安定的な肌づくりのためには、「今日はスッポン料理を食べよう」など一日だけ集中してコラーゲンを含む食材を食べるのではなく、毎日継続して摂ることが肝心です。
ではどのように工夫すればよいのでしょうか。

「肌づくり」にコラーゲンを役立てるポイント

分解、消化、再合成されるコラーゲンは、最終的に体に吸収される時にはとても小さな分子にまで分解され血液中を通って全身に栄養成分が運ばれていきます。普段の食事から取り入れられるコラーゲンは、分子量が大きいため速やかに効率よく吸収されるわけではなく、
吸収されにくければ肌にもほとんど役立ちません。
コラーゲンは、生命に関係する臓器や骨、関節などに優先して使われるため肌に届くのは最後になります。より安定的に摂取するためには手軽に摂れるサプリメントなどで毎日のコラーゲン摂取量を増やすのも賢い方法です。
数多く市場に出回っているコラーゲンの中でも吸収されやすい低分子のコラーゲンを選ぶのがポイントで、肌づくりに役立てやすくなります。

食事だけでは不足するコラーゲンを上手に補おう

食材から意識してシミ、シワのない美肌づくりを目指すには、コラーゲンを含む食材を摂ったり摂らなかったりといった波を作ってしまうのではなく、安定的に取り入れることが有効になります。
肌体力が低下してくる世代は食も細くなりがちで、忙しくて調理に手間取る食材は取り入れにくいのも現実です。
魚や鶏肉の皮部分など身近な食材を意識した食生活を続けながら、サプリメントなどで相乗効果が得られる工夫をしてみてください。
コラーゲンはビタミン類と一緒に摂ると吸収や働きがアップします。特にコラーゲンの合成を助けるビタミンCは一緒に摂ることが不可欠です。ビタミンCとコラーゲンを一緒に摂って、ハリのある若々しい肌づくりを目指しましょう。

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