コラム

夏でも体は冷える!肌のくすみは「夏の冷え」が原因?

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シミやシワ、肌荒れなどと並び、多くの女性が気になるのが「肌のくすみ」ではないでしょうか。大きなトラブルではないけれど、「なんだか肌色が悪い」「化粧ノリが良くない」など、日々を健やかに過ごすためには、ぜひとも改善したい症状です。こちらの記事では、特に夏に気をつけたい肌くすみの原因や、肌くすみを改善するための対策について紹介します。

夏に気をつけたい肌くすみの原因とは?

そもそも、肌のくすみとは、本来肌が持っている明るさやツヤ、透明感などが失われた状態で、本来の肌色よりも暗く見える状態です。くすみを放っておくとシワやシミの原因にもなるので、何らかの対処が必要になります。

肌の乾燥やターンオーバーの乱れなどもくすみの原因となりますが、特に夏に気をつけたいのが「体の冷え」です。「夏に体の冷え?」と思うかもしれませんが、室内の温度や冷たい食べ物の摂りすぎなどで、意外と体は冷えてしまいます。肌のくすみには血色が大きく関係しているとされ、血行が良い人は肌のトーンが明るく、血行が悪いと肌のトーンが暗く見えてしまうのです。

毛細血管を流れる血液は肌の色として浮き上がるため、血行が良い人は肌のくすみがなく、トーンが明るく見えます。体が冷えると血行が悪くなりますが、これは体から体温を逃がさないようにと、血管が収縮することが原因となります。体の冷えを改善して血行を良くすることが、くすみのない肌への近道となるでしょう。目の下にクマができやすい人も、血行が悪い可能性があるので注意が必要です。次に、夏の肌くすみを解消するための対策を2つ紹介します。

対策1:冷たい食べ物を摂りすぎない

暑い夏には冷たいかき氷やアイスクリーム、ジュースなどの冷たい食べ物をたくさん食べている人も多いでしょう。実は、夏の冷えを引き起こす原因の一つが冷たい食べ物の摂りすぎです。冷たいものばかり食べると内臓冷えの原因となり、体のだるさや消化不良、肌トラブルなどにもつながります。また、内臓の温度は1度下がるだけで免疫力が約30%低下するともいわれ、内臓の冷えが体に及ぼす影響が大きいことがわかりますね。特に、胃腸には多くの血液が巡っているため、胃腸を整えることは全身の血行を良くすることにつながります。

冷たい食べ物や飲み物で胃腸に負担をかけると、食べ物から摂取した栄養素を全身に届けることができず、肌の代謝が悪くなることも考えられます。体を冷やさないようにするためには、夏でも温かい食べ物や飲み物を摂ることがおすすめです。冷たい飲み物の代わりに、白湯や温かいお茶、ココア、ハーブティーなどを意識して摂るようにしましょう。また、生姜やシナモン、根菜などの食べ物は体を内側から温めてくれるので、日頃から冷えを感じやすい人は積極的に摂取することをおすすめします。

対策2:室内温度を低くしすぎない

熱中症の危険性がある夏には、室内で快適に過ごすための冷房が欠かせませんね。中には設定温度を低くしすぎている人がいるかもしれませんが、室内温度が低いと体を芯から冷やしてしまうので注意が必要です。理想的な室内温度は28度程度といわれており、暑い外気温と冷えた室内の気温差が大きいと、体に大きな負担がかかってしまいます。大きな気温差があることで自律神経が乱れ、さらに体温コントロールがうまくできなくなってしまう可能性もあるのです。理想は、外気温と室内温度の差が5度以内になるよう設定することです。

まずは、エアコンの設定温度を低くしすぎず、扇風機などをうまく利用して室内の空気を循環させるように心がけましょう。同じ温度設定でも、空気が循環することで体感温度が涼しく感じます。とはいえ、自宅では温度設定ができても、職場や外出先では冷えすぎるという場合もあります。そんなときには、上から羽織れるカーディガンやひざ掛けを持参したり、腹巻やレッグウォーマーを着用したりなど、体を冷やさない工夫をしてみてはいかがでしょうか。

職場や外出先で体が冷えてしまったという場合は、シャワーではなく湯船に浸かって体を芯から温めましょう。体を温めることで血行が良くなるので、肌くすみも解消されやすくなります。特に、ぬるめのお湯に浸かる半身浴はおすすめです。また、日頃から適度な運動を行い、血液循環を良くすることも冷え改善のポイントとなります。まずは軽いストレッチやウォーキングなどを習慣づけて、冷えにくい体を作りましょう。

くすみのない内側から輝く肌を手に入れよう

肌のくすみにはさまざまな要因がありますが、特に冷たい食べ物やエアコンなどによる体の冷えは見逃せない要因となります。毎日の生活の中で少し意識するだけで、体を冷やさないようにすることは十分に可能です。化粧で肌のくすみやトラブルを隠すのではなく、体を冷やさないように意識し、体の内側から輝く肌を手に入れましょう。


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