コラム

「45 日周期」でつくる大人の美肌!

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肌体力、筋力、免疫力、ホルモンバランスなどが低下しはじめる 40 代前後になると肌の基礎体力も低下します。年齢とともに衰えていく肌体力と上手につきあっていけるかどうかで、5 年後 10 年後に大きく差が開いてしまうものです。
低下していく要素を全てにおいて十分なお手入れをするのは相当大変なので、あきらめてしまいがち。しかし、ターンオーバーを優先的に意識することで全体的な効果が期待できます。今回は、「ターンオーバー」のリズムの整え方に注目してみましょう。

大人の美肌づくりが目指すターンオーバー周期は?

心身ともに元気な 20 代の時には約 28 日周期で新しい肌を誕生させている「ターンオーバー」は、加齢やホルモンバランスの乱れが原因で、30 代で約 40 日、40 代で約 55 日とその周期が長期化してリズムが乱れ、若々しい肌の維持が難しくなります。
ターンオーバーを整えるというと「周期」にばかり目が行ってしまいがちですが、実は、「十分に成長した肌細胞」を代謝させることこそが、肌体力のある美肌につながるのです。そこで、大人の美肌を目指すときに目標としたいのが「45 日周期」のターンオーバーです。
45 日周期は 30~40 代頃の一般的なターンオーバーの周期です。この年齢の肌状態を 50 代以降でも維持できれば、若見えにもつながります。

ターンオーバーを乱す 3 大原因

具体的にターンオーバーを乱す原因についてみてみましょう。大きく 3 つの原因が考えられます。
①「女性ホルモンの減少」
月経時期に肌荒れやニキビができやすいという方もいるように、女性ホルモンのうち「エストロゲン」は「美肌のホルモン」とも呼ばれ、肌の水分量やコラーゲンの生成に深く関与しています。ターンオーバーに必要な水分量が不足したり、肌のハリ維持に必要なコラーゲンが不足すると、健康な肌細胞の成長が遅くなり古い皮膚との入れ替わりであるターンオーバーが乱れていきます。
②「血流不足」
幾重にも層をなしている肌細胞のターンオーバーは、表皮の も奥にある「基底層」で細胞分裂を行い肌生成をしていて、基底層のすぐ下にある「真皮」に張り巡らされている毛細血管から細胞分裂に必要な栄養を受け取っています。
ところが、真皮の毛細血管の血流が不足すると、基底層の機能が低下してしまい、肌細胞の誕生が妨げられます。基底層から押し上げてくる肌細胞が滞ることで肌表面の古い皮膚はいつまでも剥がれ落ちずに滞留し、くすみやシワなどの原因になります。
③「乾燥や紫外線によるダメージ」
紫外線を浴び過ぎると、肌が乾燥しますが、紫外線は、肌の奥も乾燥させてしまいます。肌の内側が乾燥すると、肌細胞が十分に成長しないままターンオーバーが行われる場合があります。
そうすると、肌のバリア機能やハリが十分に整っていない状態の肌が表面に持ち上げられ、乾燥によるシワがあらわれやすくなったり、外部刺激に弱い不健康な肌が作られてしまいます。

「45 日周期」をキープするためのコツ

肌体力のある肌づくりを目指す大人肌のためにも、ターンオーバーを乱してしまう原因を改善することを日々意識しましょう。
・女性ホルモンのバランスを取るため必要な自律神経を整える
・全身の血流促進につながる食事や生活を心がける
・毎日の乾燥や紫外線対策を行うなどがポイントです。
特に「自律神経」を整える生活は、美肌だけでなく健康維持にも役立ちますので積極的に改善しましょう。
自律神経を整えるには、
・ビタミン B6 などのビタミン B 群や葉酸を含む食材を摂る
・就寝、起床のリズムを乱さない
・ぬるめのお風呂につかる
・体に優しい和漢植物などでサポートするなどの方法があります。
巡りの和漢と呼ばれる冬虫夏草(とうちゅうかそう)は、自律神経や睡眠ホルモンなどにアプローチする成分を含むといわれていて、バランスを取りにくい現代生活に優しい自然素材です。

大人の肌作りの基本「リズム」と「十分な成長」を大切に。

シミ・くすみ・シワ・フェイスラインの崩れなど、肌悩みの大きな原因となる「ターンオーバーの乱れ」。ターンオーバーを整えることは、内側からアプローチする肌づくりなので早い実感は得られにくいかもしれません。しかしながら、ターンオーバーは着実に年齢とともに乱れてしまうものです。
ダーンオーバーは、早すぎても遅すぎても肌老化につながります。「45 日周期」という無理のない「リズム」と、栄養や水分が整う「十分な成長」を意識して少し先の肌づくりのために焦らずケアを続けていきましょう。

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